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シティ、リテールバンキング資産で6500億円確保も-売却過程開始

更新日時
  • 13市場での資産売却目指す-豪州資産が最も進んだ段階にある
  • 東南アジアやポーランドなどの資産売却プロセスは比較的初期の段階

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世界的な支店網見直し計画を進める米銀シティグループは、アジア太平洋や欧州、中東の13市場でのリテールバンキング資産売却で最大60億ドル(約6500億円)を確保する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者が詳細情報の非公開を理由に匿名で語ったところでは、オーストラリア資産の売却手続きが最も進んでおり、その多くの資産に対する予備段階の関心は主に地元のプレーヤーから寄せられている。東南アジアやポーランドなど他の市場の資産売却プロセスは比較的初期の段階にあるという。全体として売却手続きは初期段階で、タイミングや評価額は変わる可能性がまだある。

Jane Fraser

ジェーン・フレーザーCEO

  シティのジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は先週行われたアナリストとの電話会議で、「タイミングに関しては、われわれは既に動き出しており、時間を無駄にしてはいない」とし、「作業を始めている」と語った。

  シティの担当者は売却のタイミングや規模についてコメントを控えた。

  シティが最終的に個人向け銀行事業からの撤退を計画しているのは豪州、バーレーン、中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、ポーランド、ロシア、台湾、タイ、ベトナム。法人とプライベートバンク顧客向けのサービスは継続する。こうした動きは3月に就任したフレーザーCEOの下で実施されるより大規模な戦略見直しの一環。

Vacated Citibank Branches as Citigroup to Exit Retail Banking in 13 Markets Across Asia, Europe

空室となったシティバンク支店の前を通る歩行者(4月16日、シドニー)

  こうした事業からの撤退に続きはアジア太平洋と欧州、中東、アフリカの消費者向け銀行事業をシンガポール、香港、アラブ首長国連邦(UAE)、ロンドンの4拠点から運営する。

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原題:Citi Retail Units Seen Fetching $6 Billion as Sales Kick Off (2)(抜粋)

(5段落目以降に背景などを追加して更新します)
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