2021.04.20
# 甲子園 # 野球

吉田輝星を待つのは「栄光」か「挫折」か…その“成否”が「甲子園」の“存在意義”をも揺るがす「ワケ」

「不安な3年目の船出」

4月2日、プロ3年目のシーズン初先発は2回7失点で降板。かつて「カナノウ」旋風で甲子園に大フィーバーを起こした豪腕の開幕ダッシュは失敗に終わった。その男・吉田輝星は翌日、登録抹消された。

吉田の課題とされているのは変化球の精度だ。高校時代から強弱をつけられるストレート主体のピッチングは観客を魅了したが、変化球のキレはそれほど評判が良くなかった。高校時代、フォークとスライダーを武器にして甲子園のスター選手だった先輩の斎藤佑樹には劣る。

高校時代の吉田輝星(photo by gettyimages)
 

それでも、プロに入って3年目、今季は「ブレイクの1年」と期待の渦中にある。

1試合のみの炎上では評価しようもないが、登板翌日に抹消という流れが与える印象は不安な3年目の船出だ。特に、日本ハムの投手であるだけに、重なるのは先輩・斎藤の姿である。

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