エディンバラ公逝去後の英国王室やロイヤルファミリーのみなさまについてお伝えします。
まずは、葬儀について。エディンバラ公ご自身の希望もあり、大々的な国葬ではなく、王室葬儀といったかたちに。日時は、4月17日(土)午後3時〜、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂にて。
コロナ禍という状況もあり、政府のガイダンスに則り、一同に会せる人数は最大で30名。よって近親者のみとなってしまうことはもちろんですが、それにしても王室の皆さまにとっては葛藤を要する少なさでしょう。

逝去の翌日には、ロイヤルファミリーを代表するかたちで、チャールズ皇太子が動画でのコメントを出され、お父さまが国やクイーン、家族、そしてコモンウェルスのために人生を捧げてこられたことを称賛され、愛されてきた存在を失ったことをとても寂しく思うと話されました。最後には、親愛なるパパ、とこんな時でもユーモア心を忘れない皇太子に、ある意味エディンバラ公のDNAを感じたり。

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そのまた翌日には、アン王女もメッセージを公開。
「父は、常に私の師であり、サポーター、そして批評家でした。しかし何よりも、私が見習いたいと思う無償の奉仕や、素晴らしく生きた父の人生は模範です。」
この方がメッセージを発表されるとは、かなりレア。最もエディンバラ公と性格が似てると称されていた父娘を実感するような、冷静かつ、尊敬と愛情にあふれたお言葉に、アン王女のお父さまへの思いを実感させられます。

また同日、日曜礼拝にエドワード王子&ソフィー夫人が出席され、その際初めての直接のお言葉が伺えたよう。エディンバラ公の最後のご様子を「とてもジェントルで、まるで誰かが手を取って連れて行かれたかのようだったんです。」と、目に涙を浮かべながら語られたソフィーさん。その言葉に、ホッとすると同時に、悲しさが込み上げてきます。さらにソフィーさんは、エリザベス女王についても語られ、「女王は驚くべき方です。こんな時でも他の人のことばかり気遣っていらっしゃるんですよ。」これには、胸がギュッと締めつけられますね。

royal family attend sunday service in windsor
WPA Pool//Getty Images

そして、ウィリアム王子もコメントを発表。
「祖父の1世紀におよぶ人生は、国やコモンウェルスのため、妻、クイーン、そして家族への奉仕であったと言えるでしょう。私には、よき日も困難な時にも、私を導いてくれる模範としてだけでなく、成人した後にも永続的な存在がいてくれたことを、とても幸運に思っています。妻が祖父と数年にわたり仲良くしてくれていたことや、また祖父が彼女に示してくれた優しさにとても感謝しています。馬車に乗せてくれたり、冒険心や、茶目っ気あるユーモアをもっていたひいおじいちゃんのことを、子どもたちはずっと忘れないでしょうし、私もそれをスペシャルな思い出として、一生覚えているでしょう。祖父は、桁外れの男性であり、並外れた世代に生きたひとりです。キャサリンと私は、彼がきっとしたかったであろうことを継続していくとともに、今後クイーンをサポートしていくつもりです。お祖父さまをとても恋しく感じます。しかし祖父はきっと、私たちが公務に従事することを望んでいるでしょう。」

2歳頃でしょうか?まだ小さなジョージ王子とエディンバラ公との2ショット写真とともに。まさにメッセージにあるように、エディンバラ公が大好きでいらした、この馬車にケンブリッジ公爵家のひ孫たちを乗せて楽しい時間をお過ごしになっていたこともわかりますね。

一方で、米国に住むハリー王子も、当然のごとく葬儀に出席するべく、英国はヒースロー空港に到着された姿が目撃された模様。王室メンバーからの離脱により軍人としての地位を失った王子。葬儀ではかつての軍のユニフォームではなく、スーツをお召しになると見られています。ただしメダルの着用は可能、となるようですが、このお姿が最も離脱を実感させるものとなるでしょう。なんだか見るのが切ない、ですね。
予想通り、妊娠中のメーガン妃は同行されず、米国でアーチーくんとお留守番。これは皆にとって正解の決断、だと思います。

なにせ、おふたりの結婚式であった場所と、王室離脱後初帰国&初の公の場登場が同じ場所、しかも例の爆弾インタビュー後初のお姿拝見。母国でありながら、現在アウェイ状態ともなっているハリー王子の帰国は、否が応でも注目を集めてしまうでしょう。しかし、これはあくまでも、王室史上最長で英国、妻、女王、家族、コモンウェルスのために人生を捧げられた、エディンバラ公の葬儀であることを忘れてはならないと、心するのであります。

コロナ禍の中で行われる、英国王配の葬儀。異例づくしという状況すらも、常にユーモアを忘れなかった偉大なる英国紳士、エディンバラ公らしい葬儀に向けて、粛々と準備が進んでいるようです。

※この記事は、2021年4月13日時点のものです。