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ヤングケアラー

通学や仕事をしながら家族の介護をする子ども「ヤングケアラー」。将来が左右される深刻なケースも。

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ヤングケアラー~幼き介護

ヤングケアラー1学級1~2人か 国内10万人推計も 初の全国調査

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写真はイメージ=ゲッティ
写真はイメージ=ゲッティ

 家族の介護・世話をする子ども「ヤングケアラー」をめぐり、政府は12日、全国の教育現場に対する初の実態調査結果を発表した。公立中学2年生の5・7%(約17人に1人)、公立の全日制高校2年生の4・1%(約24人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答し、1学級につき1~2人のヤングケアラーがいる可能性がある。誰にも相談せず孤立しがちな実態や、健康・学業への悪影響も全国的に初めて裏付けられた。

 調査は昨年12月~今年1月、47都道府県の人口に応じて全体の1割にあたる中学1000校の中2(約10万人)、全日制高350校の高2(約6・8万人)にウェブ上で回答を求めた。回答者数は中2が5558人、高2が7407人。

 今回の結果を仮に全国の中2と高2の生徒数で単純計算すると、国内に計約10万人のヤングケアラーがいるとの推計も成り立つ。

 ヤングケアラーの生徒の内訳…

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