「虐待ではなく転倒で男児けが」児相保護の取り消し認められるか

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両親が依頼した脳神経外科医がまとめた意見書。「事故による頭部外傷」とし、最初の転倒による急性硬膜下血腫が見逃されたことを指摘している(画像の一部を加工しています)
両親が依頼した脳神経外科医がまとめた意見書。「事故による頭部外傷」とし、最初の転倒による急性硬膜下血腫が見逃されたことを指摘している(画像の一部を加工しています)

 「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」による虐待を疑い、男児を一時保護した横浜市の児童相談所に対し、「つかまり立ちから転倒した時の負傷で、虐待ではない」として、両親が処分取り消しの審査請求をしている。厚生労働省は特徴的な3症状があれば虐待によるSBSを疑うよう児相に求めているが、実際の判断は難しく、医療界には虐待以外の要因も含めた慎重な検討が必要との意見もある。保護は4カ月近く続いており、両親は脳神経外科医による診断を根拠に保護の解除を求めている。

 一時保護は児童相談所長らが家庭から緊急に引き離す必要があると認めた場合、子供を一時的に保護する行政処分。期間は原則2カ月以内だが、延長できる。

 取り消しを請求した横浜市に住む両親は2020年12月上旬、生後7カ月だった長男を同市の児童相談所に一時保護された。

 審査請求書などによると、長男は昨年11月、自宅で両親が目を離したす…

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