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便利なネット社会の「落とし穴」があらわになった。タスク管理ツール「Trello」(トレロ)で、誤って「公開」設定した利用者の情報がインターネット上で誰でも閲覧できる状態になっていた問題だ。意図せず自分の情報が公開されてしまった場合に、どんなリスクがあって、どう対処すればいいのか。対応法をまとめてみた。【本橋敦子/経済部】
今回の問題では、個人、企業の利用者がトレロのページに保存していた運転免許証の画像や預金口座のパスワード、就職活動中の学生のプロフィルなど、重要な個人情報が流出した。原因となったのは、「公開」ボタン一つで全世界の誰もがネットで閲覧可能となってしまう設定だ。SNS(ネット交流サービス)上で大きな話題となった6日以降、多くの利用者が「非公開」などに設定を変更したとみられるが、それで問題は終わらない。設定変更以前に、こうした情報が第三者により転載・拡散される事態が起きており、悪用される危険が消えていないからだ。
まず懸念されるのは、本人になりすましての貸金業者などからの借り入れだ。多くの金融機関は通常、融資の際は対面で運転免許証など顔写真付きの書類と本人の姿を照らし合わせる本人確認を行っている。…
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