社会問題解決に生かす科学的知見 ネイチャー出版社編集長に聞く
毎日新聞
2021/4/7 17:00(最終更新 4/7 17:00)
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環境問題や新型コロナウイルス対策など、社会問題の解決に科学的知見を取り入れる必要性が高まっている。こうした問題にどう取り組むべきか。3月に東京大や京都大との共催でSDGs(持続可能な開発目標)に関するシンポジウムを開いた、世界有数の総合科学誌「ネイチャー」や一般向け科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」を発行する出版社「シュプリンガー・ネイチャー」のフィリップ・キャンベル編集長(69)に聞いた。【聞き手・信田真由美】
――世界規模の問題に取り組む研究者にとって重要なことは何か。
◆社会問題を直接解決する研究の知見を充実させるためにも、基礎研究が非常に重要だ。コロナ禍で見てきたように、新たな知見が得られて初めて、問題に適切に対応できるからだ。
例えば社会における海の役割は将来、健康的な食事の源として一層重要になるだろう。シーフードは栄養素が多く、農業のように気候変動に不利益はもたらさない。
しかし、私たちは海について知らないことがたくさんある。海を探究するのにお金を使ってこなかったからだ。近年…
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