女性の働きがい、昇格の男女平等カギに

世界約60カ国で従業員の意識を調査する「Great Place to Work Institute」（GPTW）は日本に拠点を置く企業が対象の「女性の働きがいのある会社ランキング2021」を公表した。上位にはキャリア形成などの支援が充実している企業が入った。

女性従業員のアンケート結果などから評価した。従業員1000人以上の大規模部門の首位は人材サービスのレバレジーズグループだった。日本版を調査したリクルート系の働きがいのある会社研究所（東京・品川）によると、昇進・昇格に性別や入社年次は関係しない仕組みを導入。女性管理職の比率は38%にのぼる。2位はアメリカン・エキスプレスで、希望者に対して先輩がキャリア形成などの相談にのるメンタープログラムや女性リーダーとの意見交換の場を設けている。

従業員100～999人の中規模部門の首位は、経費精算業務のクラウドサービスを手掛けるコンカー（東京・中央）だった。1カ月のうち100時間は好きな時間に働いていい制度があり、子供が病気にかかったときなどにシッター料金を補助する。

（西村正巳）