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ボッテガ・ヴェネタの最新コレクションの注目アイテムとは?──GQエディターが選ぶベスト・バイ8選

ボッテガ・ヴェネタの展示会を訪れた『GQ JAPAN』エディターが心惹かれたアイテムをいちはやく紹介する。

『GQ JAPAN』のエディターたちが、ボッテガ・ヴェネタの「Salon 01 London」をふくむ今年春夏向けの最新コレクションを取材、ショーに登場した趣向を凝らしたウェアから、キャッチーなバッグやシューズまでのサンプルに触れ、気になったアイテムをチェックした。今回は編集長もコメントで参加しているので、何に食指が動いたか、そちらも注目だ。

やたらイギリス、です

ストレッチのきいたスーパー・シャープな3つボタンのロング・ジャケットは、ナイロン、コットン、シルクなどの混紡素材によるヘリンボーン織りで、アームホールも高いし、二の腕のスリーヴも超タイトで、やたらイギリスしている。イタリア・ブランドなのに……? と、一瞬いぶかり、ああ、デザイナーダニエル・リーはイギリス人だった!と、納得。同素材のフレアード・トラウザーズとセットアップで決めても単独でもイカしている。気分はスウィンギング・ロンドン‼」(鈴木正文、『GQ JAPAN』編集長)

均一な染色技術に惚れ惚れ

「『GQ JAPAN』5月号(3月25日発売)の特集「東京ストリート・ビート2021」の窪塚愛流くんのスタイリングでも使いました。そのとき驚いたのが、この後、岩田さんが紹介するコットンのテーラードジャケットと、色がほぼ一緒ということ。つまり何がすごいのかというと、綿と革を同じ色に染める技術がすごい! この染色技術に惚れ惚れしつつ、バッグはぷっくり&小ぶりでジェンダーレスな雰囲気。フラップの内部は、ファスナーポケットになっていて、隠し物はこちらへ」(森口徳昭、ファッションディレクター)

今から夏支度

「昨シーズン登場したラバー素材の「ザ・パドル ブーツ」を買い逃したので、新しく登場するラバーサンダルはぜひゲットしたい。夏に履ける、ボリュームのあるシューズはなかなかないので、このポッテリとしたトウのサンダルは、パステルカラーとラバー素材があいまって見た目も涼しげ。夏の定番になりそうだ」(高杉賢太郎、ファッションエディター)

さり気なさが最高!

「展示会ではじめてこのバッグを見たとき、結ばれているところが開け口だと思ってほどこうとしたら、“あれっ!? 開かない”。実は開け口はバッグの下部のファスナーにある。まずは、このひと捻りに魅了された。また、結び目もノット状になっていて、そこもクール。このミニ ザ・ツイストは、14万8500円です」(リー・ウィンサム、デジタルエディター)(リー・ウィンサム、デジタルエディター

ロゴなしがいい

「鹿革の財布は、柔らかくて独特な質感だ。また、ロゴ系アイテムが苦手なわたしにとって、ロゴやイントレチャートではなく、一見ボッテガ ヴェネタかどうかは分からないトライアングル柄がいい。財布を新調すらなら、是非おすすめしたいアイテム。グリーンが欲しいです」(近藤玲央名、ジュニア・デジタル・エディター)

ヒットアクセはボッテガ・ヴェネタにあり

「ボッテガ・ヴェネタのアクセサリーは、電話コードや小さいフラワーのネックレスなど、チープなモチーフでデザインし、価格とのアンバランスさから、インスタグラムのアカウント”ダイエットプラダ(@diet_prada)”でも話題を呼んでいた。ぼくが惹かれたのはこのリング。平打ちリングのようにシンプルで、存在感ある大きさが男の太い指に馴染む。ヒンジのようなディテールも工具のような雰囲気でいい。ピンキーリングとしても使えるだろう。6万2000円はファインジュエリーではないし、そこまで高価ではない」(岩田桂視、デジタル副編集長)

テーラードなのにドロップショルダー

「ショウではワントーンのスタイリングが際立っていたボッテガ・ヴェネタ。このグリーンとターコイズブルーの中間のような絶妙なカラーは、ウエアだけでなく、バッグやシューズでも展開している。とりわけぼくが気に入ったのは、ダブルブレステッドのジャケットだ。直線を強調したようなカッティングだが、着てみるとドロップショルダーで身幅も太く、まるでボンバージャケットのようなシルエット。長めの袖と低い位置に備え付けられたポケットのバランスもいい。一見スタンダードでいながら、非凡さを見せつけるアイテムである。ルック通り、ワントーンのセットアップもいいが、デニムやワイドスラックスにも馴染むシルエットだった。そう考えると税抜24万円は、意外とリーズナブルではないか」(岩田桂視、デジタル副編集長)

ラペル裏はリブニットに。襟を立ててもいい。

ワントーンで着こなしたい

「すでに紹介した財布と同じく鹿革なので、柔らかな仕上がり。素材やカラー以外にも、かなり長めなレングスやドレープ感が特徴だ。ルックのように裾を余らせて、全身ピンクのスタイリングで着るのもよさそう。イギリス・ロンドンのサドラーズウェルズ・シアターで開催された「Salon 01 London」でも、ピンクやグリーンなど、主張の強いカラーのワントーン・スタイルにはとくに惹かれた」(近藤玲央名、ジュニア・デジタル・エディター)