3歳児の退院祝う菜の花 白血病闘病1年 親子の「小さな幸せ」

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満開の菜の花の中、シャボン玉で遊ぶ谷村怜龍ちゃん(左)と礼さん=愛媛県大洲市で2021年3月19日午後3時17分、斉藤朋恵撮影
満開の菜の花の中、シャボン玉で遊ぶ谷村怜龍ちゃん(左)と礼さん=愛媛県大洲市で2021年3月19日午後3時17分、斉藤朋恵撮影

 愛媛県大洲市五郎の河川敷で、約350万本の菜の花が見ごろを迎えている。「黄色い絨毯(じゅうたん)」を楽しむ人の中で、ひときわ楽しげに写真を撮り合う親子連れがいた。谷村怜龍(れいり)ちゃん(3)と母礼(あや)さん(36)。毎年この場所を訪れるのが恒例だが、今年は白血病との1年間の闘病を経て特別な気持ちで足を運んだ。

 怜龍ちゃんは宇和島市のみかん農家、谷村駿功(としのり)さん(32)と礼さんの長男として生まれた。世界中で人気の「きかんしゃトーマス」シリーズが大好きで明るい性格。2020年の年明け、突然体調を崩して微熱が下がらなくなった。病院では原因不明と言われたが、礼さんがネットで症状を調べると当てはまるのは白血病。不安を抱えつつ2月末に親子3人で毎年恒例の菜の花畑へ。笑顔にピースサインで写ったその顔色はどこ…

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