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第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会(2022年)の特集サイトです。

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好守の広島新庄・瀬尾 聖地で見つけた課題 選抜高校野球

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三回裏智弁学園2死一、三塁、前川の飛球に広島新庄遊撃手の瀬尾が飛びつくも及ばず、中前適時打に=阪神甲子園球場で2021年3月27日、吉田航太撮影 拡大
三回裏智弁学園2死一、三塁、前川の飛球に広島新庄遊撃手の瀬尾が飛びつくも及ばず、中前適時打に=阪神甲子園球場で2021年3月27日、吉田航太撮影

 第93回選抜高校野球大会は第8日の27日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦が行われ、2年連続3回目出場の広島新庄は智弁学園(奈良)に2―5で敗れ、初の8強入りはならなかった。3番・瀬尾秀太遊撃手(3年)は3打数1安打1打点と活躍したが、チームが土台とする守りで悔いを残した。

 三塁方向へと重心を移動した二塁走者の背後から、スルリと無人の二塁ベースに入った。二回1死二塁、智弁学園の6番・植垣を迎えた場面だ。カウント1―1でマウンドの花田からけん制球を受けて、二塁走者をタッチアウト。守りに重きを置く広島新庄らしい、完璧なサインプレーが決まった。

 二塁走者・山下の動きを観察し続けていた。わずか2球の間に「ちょっとリードが大きい」と気付き、花田にけん制を要求するサインを送った。山下も「うまくやられた」と感心する絶妙なタイミングだった。

 身長162センチと小柄だが、1年秋から正遊撃手。小学生時代に習ったレスリングのお陰で体幹が強く、球際に強い守りが持ち味だ。生真面目な性格で、けん制など細かなプレーの練習も怠らない。そんな鍛錬の成果が大舞台で出た。

 ただ、逆転を許した三回の守りには悔いが残った。1点リードの2死一、三塁で三遊間の強いゴロを好捕したが、焦りから二塁への送球がそれ、ピンチを広げた(記録は適時内野安打と悪送球)。八回に3点差に迫る適時打を放ったが、試合後は「新庄は守備から流れを作るチーム。守備を磨いて投手を助けられるようにしたい」と反省ばかり。甲子園は、取り組むべき課題を明確に教えてくれた。【石川裕士】

全31試合を動画中継

 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。

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