「教育界はブラックボックス」 教員のわいせつ事案なくすには

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スクールセクハラ防止研修講座で教員らを前に話す亀井明子さん(中央)=和歌山市で2018年7月27日午後2時39分、岡村恵子撮影
スクールセクハラ防止研修講座で教員らを前に話す亀井明子さん(中央)=和歌山市で2018年7月27日午後2時39分、岡村恵子撮影

 教員によるわいせつ事案が後を絶たない。どうすれば防げるのか。厳罰化や教育現場の意識改革を訴えているNPO法人「スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワーク」(大阪府守口市)の亀井明子代表に聞いた。【ガン・クリスティーナ】

 ――わいせつ行為などで処分を受けた教員は、2019年度は全国で273人で、過去2番目の多さだった。実際は統計より多いとの声があるが。

 ◆多いと思う。私たちのもとには、全国から年間約150件の相談がある。スクールセクハラに該当するのは、被害者が生徒、卒業生、実習生、自校の教職員の場合だ。1人しか被害を訴えていないからといって被害者が1人というわけではない。過去には、性被害が見過ごされ、次の転勤先で同じようにわいせつ行為をしたり、教員免許を偽って採用され、わいせつ行為を繰り返していたりした事例もある。

 ――隠蔽(いんぺい)されることもあると聞く。

 ◆被害者を出してしまうと、…

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