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世界フィギュア開催、感染者多いスウェーデン 安全は守られるか

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世界選手権代表発表の記者会見に出席した羽生結弦。競技や会見以外では常にマスクを着けている=長野市ビッグハットで2020年12月27日、代表撮影
世界選手権代表発表の記者会見に出席した羽生結弦。競技や会見以外では常にマスクを着けている=長野市ビッグハットで2020年12月27日、代表撮影

 フィギュアスケートの世界選手権は24日、ストックホルムで開幕する。新型コロナウイルスの感染防止を図るために無観客となったが、開催国のスウェーデンは北欧諸国では感染者や死者数が突出して多い。今大会は外部との接触を遮断し、選手を泡で包み込むように隔離する「バブル方式」を採用するが、大会関係者の中には新型コロナの検査で陽性と判定された者も出ている。

リンクに立つまで2回のPCR検査

 国際スケート連盟(ISU)によると、世界選手権に出場する選手は現地入りまでの48時間以内に受けたPCR検査で陰性を証明する必要がある。その後、指定のホテルに移動し、2回目のPCR検査を実施。結果が通知されるまで最大24時間、ホテルの部屋に隔離される。提供される食事は各部屋の前に置かれる。テニスの全豪オープンでも採用した方法だ。

 隔離を経験した日本選手の中には、ストレスや戸惑いを感じた選手もいたという。女子の宮原知子(関大)は「部屋の中で動けるだけ動こうと思ったが、試合前に動きすぎてもというのがあり、どれくらい調整したらいいか不安な部分もあった」。男子の鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)は「夜ご飯をもらったときは見たことがない食べ物が出てきて、(食べずに持参した)日本食を食べた」と振り返った。

 日本スケート連盟によると、日本選手はいずれも検査で陰性と判定され、22日には会場での公式練習に参加した。ただし大会中は日々の健康チェックを義務づけられ、追加のPCR検査も予定されている。陽性反応を示すと、規定により出場できない。

厳しいバブル内の行動制限

 一方で、「泡」の内部の…

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