香典提供の菅原一秀前経産相は「起訴相当」 検察審査会が議決、東京地検が再捜査へ

2021年3月12日 13時15分
自民党の菅原一秀前経産相=昨年1月

自民党の菅原一秀前経産相=昨年1月

 前経済産業相の菅原一秀衆院議員(59)の秘書が選挙区内の有権者に香典などを提供した問題で、東京第4検察審査会は12日までに、公選法違反容疑で不起訴(起訴猶予)とされた菅原氏を「起訴相当」と議決した。2月24日付。東京地検が再捜査する。
 審査会への申し立ては告発者らに限られるが、東京地検特捜部は東京都の男性の告発を不受理としたため、審査会はこの男性からの審査申し立てを却下した上で、異例となる職権での審査をした。審査会は、男性の告発を不受理としてから約2週間で不起訴処分とした経緯などを踏まえ「対応に疑問を抱かざるを得ない」として特捜部の捜査を批判した。
 議決書は、香典などの供与について「個人的関係だけではなく、将来における選挙も念頭に置いたと考えるのが自然だ」と指摘。「公選法は金がかからない選挙を目指しており、検察官の処分では国会議員はクリーンであってほしいという国民の切なる願いにも十分配慮すべきだ」とした。 (共同)

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