子連れ可能なコワーキングスペースで、業務に向けた説明会に参加して内容を確認する登録者たち(京都府舞鶴市平野屋・Flat+)

子連れ可能なコワーキングスペースで、業務に向けた説明会に参加して内容を確認する登録者たち(京都府舞鶴市平野屋・Flat+)

 子育て中の母親たちがさまざまな仕事を請け負うサービス「team.m(チーム・エム)」を、京都府舞鶴市の地域商社HOUKOと一般社団法人KOKINが始めた。子連れ可能なコワーキングスペースを拠点に、企業や個人事業主の人手不足解消や育児中の母親らの就職支援につなげる。

 働く意思はあるが、子どもを預ける場所がない母親が活躍できる場を作ろうと、昨年12月から開始した。企業などから依頼を受けた業務を、登録する母親らに紹介し、チームをつくって取り組む。

 担当ディレクターが段取りや進行を管理し、納品までを担当。郵送物の封入やデータ入力といった事務作業から、記事作成やワッペンの検品と梱包(こんぽう)などを受注してきた。

 企業の事務や保育士、デザイナーなどの勤務経験がある女性約30人が登録。自宅のほか、水、木曜に同市平野屋のカフェ「Flat+」2階にあるコワーキングスペース(有料)で働く。子どもの遊び場やおもちゃ、授乳場所もあり、子連れで利用できる。

 当初から同チームで働き、春から市内で就職する女性(40)=同市=は「いろんな案件に挑戦でき、自信につながった。コワーキングでは子ども同士が遊べ、同世代の子の母親と情報交換できるのもよかった」と振り返る。

 自身も育児中のプロジェクトマネジャー小谷明日香さん(35)は「母親たちは社会人経験もあり、チームで取り組むので品質も担保できる。企業と子育て中の人をつなぐ第一歩になれば」と期待する。

 登録や業務依頼の問い合わせは、team.m202012@gmail.com