香港「1国2制度」が死文化 中国・全人代で選挙制度見直し可決

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全国人民代表大会の閉会式で、香港の選挙規則の変更案に投票するためのボタンを押す習近平国家主席=AP
全国人民代表大会の閉会式で、香港の選挙規則の変更案に投票するためのボタンを押す習近平国家主席=AP

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は11日、香港の選挙制度を見直す「決定案」を可決し、閉会した。香港政治から民主派を徹底的に排除し、民意が反映される余地を大幅に削る措置であり、高度な自治を認めた「1国2制度」は死文化することになる。香港メディアによると、4月までに全人代常務委員会を開き、改めて詳細を審議する。

 李克強首相は閉会後の記者会見で「愛国者による香港統治」の重要性を指摘。国営新華社通信によると「決定」にもこの理念が明記された。政府トップの行政長官選や立法会(議会)議員選を対象とする「候補者資格審査委員会」を新設し、「国家主権の擁護」など、共産党や政府の方針に従う「愛国者」であることを出馬条件とする。

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