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国内の障害者スポーツを統括する日本障がい者スポーツ協会(JPSA)が、今夏の東京パラリンピックを控え、従来の「障がい者スポーツ」の表現を「パラスポーツ」に統一する方向であることが9日、関係者への取材で明らかになった。JPSAも「日本パラスポーツ協会」に名称変更することを検討している。
障害者が行うリハビリや福祉というイメージから、より競技性が高く、親しみやすいスポーツであると強調する表現に変えることで、パラスポーツの認知と普及を進める。近くJPSAがまとめる将来構想に表現変更を盛り込む方向で、早ければ4月から、JPSAが出す印刷物などでも「パラスポーツ」と表記する。
スポーツ庁が先月発表した2020年度の調査で、成人の週1日以上のスポーツ実施率は59・9%だったが、障害者は24・9%と、障害者の間では依然としてスポーツの普及が進んでいない現状がある。関係者は「これまでの障害者支援という側面から、すでに広く浸透しているパラスポーツとすることで、楽しく明るいイメージとなり、企業の支援が増えるなどのプラス面も期待できる」と話している。