福岡知事選で一本化目指す方針確認 自民国会議員が協議、麻生派は欠席

 肺腺がんのため辞表を提出した福岡県の小川洋知事の後任を選ぶ県知事選(3月25日告示、4月11日投開票)をめぐり、自民党の福岡県選出国会議員が28日、東京都内で会合を開き、保守分裂を避けるために複数の候補者が出馬の意向を示した場合は一本化を図ることを確認した。麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派(志公会)所属の議員らは欠席した。

 会合後、岸田派(宏池会)の古賀篤衆院議員=福岡3区=が記者団の取材に答えた。古賀氏は「知事選まで日にちがない。1週間のうちに候補者を決めなければならない」と語った。

 古賀氏によると、衆参全ての国会議員に出席を呼びかけたが、麻生派議員が「都合がつかない」と欠席したほか、二階派(志帥会)の武田良太総務相も公務のために欠席した。

 県知事選では県議団が服部誠太郎副知事の擁立に傾く一方、一部の国会議員らには元国土交通省局長で一般財団法人運輸総合研究所の奥田哲也専務理事を推す動きがあり、保守分裂となるかが焦点となっている。

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