2021.02.18
18日、イーサリアム価格が20万円を突破し、史上最高値を更新した。
17日にビットコイン価格は5万ドル(約528万円)を突破し、その後も勢いは衰えることなく550万円超えを果たした。その後しばらく高値圏での揉み合いが続き、価格上昇のスピードが落ち着いたことから、アルトコインへ資金が流入したものとみられる。
特にアルトコインの筆頭銘柄であるイーサリアムは17日午前に18万円台前半で推移していたが、14時頃から価格を上げ、夜頃にはそれまでの史上最高値圏にまで迫った。
記事執筆現在においても20万円前後での取引が行われており、依然として上値をうかがっている状況だ。
イーサリアムは好要因が重なり、年初から価格を大きく上げている。
特に今年に入ってから再燃しているDeFi(分散型金融)銘柄の高騰と、8日に開始されたシカゴマーカンタイル(CME)取引所での先物取引が価格高騰の要因となっている。
CMEでのイーサリアム先物は初日から好調な滑り出しを見せていることから、今後も価格推移に大きな影響を与えそうだ。
またライトコインを筆頭に、バイナンスコインやエイダ、IOSTなども順調に推移している。
ライトコインは記事執筆時点で前日比約8%増となり、2万5,000円を突破。IOSTにおいては最大で前日比30%超となり4円台にまで上昇している。
さらに、18日の暗号資産(仮想通貨)市場においては取引所が発行する取引所トークンの上昇が顕著だ。
暗号資産取引所バイナンスが発行するバイナンスコインは前日比40%超の上昇を見せ、ついには2万円を突破。さらにFTXやフォビトークン、OKBトークンなども軒並み20%以上の高騰を見せており、他アルトコインの中でも一際目立った存在となっている。
要因としては、暗号資産市場全体が非常に盛り上がりを見せている状況下で、各取引所における取引所トークンを用いた取引が手数料などの面において優遇されている点などが挙げられる。
現在の暗号資産市場は機関投資家の流入などにより、最高潮とも言える盛り上がりを見せていると言える。
しかし急激な価格上昇を受け、その過熱感に警戒する声が挙がっているのも事実だ。
現段階では市場全体で非常に好調な推移を見せているが、常に警戒感を持っていた方がいいだろう。
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