今季34歳…森重真人が語るFC東京＆自身のこれから　J2降格を知るからこその「危機感」と「うっちーの引退」

――1月4日のルヴァンカップ決勝で勝利し、念願のタイトルを獲得して新シーズンを迎えます。毎年、リーグ優勝を目標に掲げてきましたが、今季は現実味を帯びているというか、心境は異なるものですか？

「どうなんでしょうね……『どうなんでしょうね』って言うくらいなので、心境は例年と変わらないと思います（笑）。ただ、選手寿命もそれほど長くないと感じるなかで……それは個人的な感情なので胸の内にそっと収めていますけど、"リーグ優勝を"という思いは常に頭の中にあります」

――チーム内でリーグ優勝に向けた機運の高まりは感じませんか？

「僕自身はあまり感じ取れていないですね。どちらかと言うと、危機感のほうが大きい。それが今の正直な感情です」

加入1年目にJ2降格したという“トラウマ”

――タイトルを獲得して、チーム内に慢心があると？

「いや、慢心しているとか、満足しているような雰囲気を感じているわけではないんです。個人的な感情というか。僕は東京でJ2に降格した経験がある。あのときもナビスコカップで優勝して、僕は翌年に加入したわけですけど、優勝を目指せるメンバー、目指さないといけないメンバーだったと思うんです。でも、ああいう結果に終わってしまった。それがトラウマになっているのか、怖さがあるんですよね」

2010シーズンの森重©Toshiya Kondo

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――そう言えば、大分トリニータ時代にナビスコカップで優勝した翌年にも降格を経験していますよね。

「ひとつ成功することは可能なんだけど、ふたつ目の成功を掴むことの難しさを、これまでずっと味わってきた。だから、気を引き締めて、謙虚にやっていかなければならないと思っています。ただ、長谷川（健太）監督が『タイトルはひとつ獲れば、必ず集まってくる』とおっしゃっていて」

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