三菱マテリアルは2021年2月9日、三菱ケミカルの情報システム部長である板野則弘氏が2021年4月1日付で「執行役員 CIO(最高情報責任者)、システム戦略部長兼ICT推進室長」に就任する人事を発表した。

 三菱マテリアルは「DX(デジタルトランスフォーメーション)により高付加価値な製品・サービスを提供するリーディングカンパニー」を長期目標として掲げている。その一環として、老朽化したITシステムの再構築やIT組織の強化などを加速させるため、三菱ケミカル時代にグローバルでのシステム統合やITガバナンスの確立を牽引した板野氏の手腕を高く評価し、声をかけたと見られる。

三菱マテリアルのCIOに就任する板野則弘氏
三菱マテリアルのCIOに就任する板野則弘氏
(写真:井上 裕康)
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 板野氏は現在、日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボが運営する会員組織「ITイノベーターズ」のエグゼクティブメンバー(幹事会員)を務めている。同氏は1989年三菱化成(現三菱ケミカル)に入社。生産技術部門(現岡山事業所)を経て、生産技術拠点立ち上げのため、米シリコンバレーに駐在。帰国後、2000年本社情報システム部へ異動し、ビジネスへのIT活用(eビジネス)を推進。2012年三菱化学(現三菱ケミカル)情報システム部長、2015年三菱ケミカルホールディングス情報システム室長。2018年10月より現職、DX推進プロジェクトマネジャーも兼任している。