橋下徹氏「国民は感謝しないと」功績無視の森会長批判に疑問符も…辞任提案「看板は別の人を」

[ 2021年2月7日 18:10 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が7日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演し、女性蔑視とも取れる発言で批判されている東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)についてコメントした。

 森氏は3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、JOCが女性理事を増やしていく方針を掲げていることに「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」などと発言。4日の会見でに謝罪し、発言を撤回するとしたが、SNS上などには会長辞任を求める声が上がっている。

 橋下氏は「僕らがきちっと押さえておかないといけないのは、7年ちょっとにわたってものすごい大変なオリンピックの準備の業務をやって下さっていた。この点については、我々国民は感謝しないといけない」と、森氏の功績を無視して批判する風潮には異論を唱えた。

 一方で、発言については「世界に対してもなかなか通用しないし、アスリートの気分も害しているところもあるし、国民の気分もなえさせたところもあると思う」と指摘した。

 橋下氏は解決策として、森氏が会長を辞任し、別の立場で影響力を発揮してもらうことを提案。「森さんには一歩引いてもらって、森さんの実力、政治折衝という力はこれからも必要なので、そこのポジションでやっていただきながら、看板的な部分はちょっと別の人を迎えると。こういう政治の知恵が必要なんじゃないか?」と話した。

 組織委員会会長の人事権は政府にはないが、橋下氏は昨年、問題となった学術会議への任命拒否問題を引き合いに、政府による介入の必要性を主張。「学術会議の時に『政治の人事介入を許すな』と騒いでいた人が、今になって森さんに『(政府から森氏に辞任を)言え言え言え言え』って、これは大きな矛盾です。こういう時にこそ、政治が人事に対して力を発揮することが重要。ぜひ菅総理に期待しています」と話した。

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2021年2月7日のニュース