トイレや倉庫、玄関ロビーも「居住スペース」 東海第2原発避難計画、ずさん算定はなぜ?

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停止中の東海第2原発(手前)。奥は廃炉作業中の東海原発=茨城県東海村で2018年7月17日、本社ヘリから藤井達也撮影
停止中の東海第2原発(手前)。奥は廃炉作業中の東海原発=茨城県東海村で2018年7月17日、本社ヘリから藤井達也撮影

 日本原子力発電東海第2原発をめぐる広域避難計画で、茨城県内の避難所が2018年時点で約1万8000人分不足していた。施設のトイレや倉庫、ステージ、玄関ロビーまで避難者の居住スペースとして計算したためで、防災の専門家は「あまりにずさんだ」と批判する。計画策定のプロセスを検証した。【日野行介、三上健太郎】

「なぜこれだけ差があるのか?」県議会質疑で発覚

 この問題が発覚した端緒は2018年9月の茨城県議会。共産党県議がこう質問した。「避難所になる中学校の体育館という点は同じなのに、取手市では収容人数が901人だが、守谷市は約400人。なぜこれだけ差があるのか?」

 県側は「よく調べてみると…

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