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バイデン政権2021

第46代米大統領となったバイデン氏。分断された国内や不安定化する国際情勢にどう対応するのでしょうか。

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バイデン政権 注目は「貿易秩序とアジアとの関わり」 木村福成・慶大教授

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木村福成慶応大教授=本人提供
木村福成慶応大教授=本人提供

 バイデン米政権は国内経済対策を先行するため、通商政策の優先順位は低いようだが、注目点が二つある。一つは米国がルールに基づく貿易秩序を守る立場に戻るかどうかだ。トランプ前政権はその役割をあからさまに放棄した。米国以外にも規則を破ったり報復措置を取ったりする国が増え、貿易秩序を弱体化させた罪は重い。二つ目はアジアとの関わりをどれだけ重視するか。世界的に最も経済が成長している地域でもあり、安全保障にも関わる。

 特に中国との関係は国際通商政策にも影響する。米中関係は悪化する可能性もあり、不確定要素は増えている。米中経済を切り離す「デカップリング」は、米国が軍事転用を恐れ、半導体関連などハイテク産業に関わる部分で進むと見込まれる。だが、…

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