ブラジルの被爆者団体が解散 高齢化で36年の歴史に幕 証言活動は継続

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原爆死没者慰霊碑と原爆ドーム(奥)=佐藤泰則撮影
原爆死没者慰霊碑と原爆ドーム(奥)=佐藤泰則撮影

 日本からブラジルへ移住した広島や長崎の被爆者でつくる「ブラジル被爆者平和協会」が2020年12月31日付で解散した。「在ブラジル・在アメリカ被爆者を支援する会」世話人代表の田村和之さん(78)らが記者会見で明らかにした。36年に及んだ協会の活動は区切りを迎えたが、被爆証言などの活動は継続するという。

 協会は、広島からブラジルに移住した被爆者の森田隆さん(96)らが1984年結成。在外被爆者も日本国内の被爆者と同じ援護を受けられるよう、米国や韓国の被爆者団体と連携し、日本政府などに働き掛けてきた。活動は結実し、在外被爆者への医療費支給を認める判決が2015年に最高裁で確定。ブラジルでは19年から、所定の病院で医療費の負担なく受診できるようになった。

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