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「Louis Vuitton」2021年春夏新作が発売間近──GQエディターが選ぶルイ・ヴィトンのベスト・バイ

「Louis Vuitton」の2021年春夏の展示会が行われた。GQエディターが気になった「これは買い!」をいちはやくお知らせする。
Louis vuitton mens 2021 Spring Summer

まもなくデリバリー開始

1月14日、東京・青山ルイ・ヴィトンの2021年春夏の展示会が行われた。『GQ JAPAN』のファッションチームおよびエディターがそれに参加し、メンズの新作をくまなくチェックした。こんかいのコレクションは2020年7月に配信された短編フィルム「Message in a bottle」の続きをもとにした内容だ。フランス・パリのアニエールを出発したコンテナが、上海に漂着したという演出で、中国・上海と東京で開催された。

『GQ JAPAN』のエディターも編集長をはじめ、ファッションチームのほかマネージング・エディターやデジタルエディターも観ることができた。大型ビデオプロジェクターによるヴァージル・アブローからのメッセージやフィナーレの花火など、心を揺さぶる演出が印象的だった。あのときの感動を思い出しつつ、これから発売される新作から気になったアイテムをピックアップした。

「ヴァージル・アブローはスニーカーのデザインがうまい。これまでバッシュやトレイルランからインスパイアされたアイコンシューズも誕生してきたが、今期はこのスケシューテイストのモデルに注目したい。鮮やかなサックスブルーのスエードの切り替えに市松模様のデザインがちょっと和っぽくも見えて、春夏の着こなしのアクセントに効きそう。ワイドショーツにチューブソックスを合わせて履きたい」(ファッションエディター 高杉賢太郎)

「バッグは、大は小を兼ねる、と思います。でも、小バッグはアクセサリーを兼ねる!と思うのです。そこで出会ったが、スティーマーバッグ。このシリーズは1901年に誕生し、ことしで120年目。こちらは「スティーマー ナノ」と言い、その名の通り、すこぶる小ぶり。財布、携帯、畳んだエコバッグだけ入れて、スタイリングの仕上げに使ったらお茶目かつオシャレ!?」(ファッション・ディレクター 森口徳昭)

「高校生のころ、さんざん使い倒した革巻きのブレスレットがひさびさに気になってきた。エルメスのジャンボ、ゴローズのレザーブレスレットもいい。展示会会場で見かけたこちらは、モノグラムの革巻きブレスレットにズームと仲間たちがぶらさがったユニークな一品だ。今までのルイ・ヴィトンとはひと味ちがうファニーな雰囲気がいい」(デジタル副編集長 岩田桂視)

「ルイ ヴィトンの新作で気になったのはバッグが小型化したこと。スマホ以外にカードやスペアのマスクしかはいらないようなこのバッグは、アタッシェケースを極限まで小さくしたかのような面白さがある。ハンドル部分は10cm程度の幅。カバンの厚みも6cm程度で、サイズが拳とシンクロする。手に持ち、鏡をみるとまるでナックルを装備したかのような気分になった」(デジタル副編集長 岩田桂視)

ラスタカラーのニットは最後までファッションエディター 高杉賢太郎が悩んだもの。確かにこれは欲しくなる気もわかる。

文と写真・GQ JAPAN編集部