気候変動、実害への備え必要
豪オーレコンアジアディレクター(沿岸・気候変動担当) ステファニー・グローエン
世界は気候変動対策について、実際の被害に対する(インフラなどの)強固な備えよりも、温暖化ガスの排出量の削減にコストを費やしている。しかし、事態は改善しているとはいえない。
新型コロナウイルスの感染拡大が人類に教えてくれたことがあるとすれば、世界はパンデミック(世界的大流行)への備えが嘆かわしいほど不十分だったことだ。私はシンガポール在住で、建設コンサルティング会社に属する立場だが、気候変動で同じ...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り847文字