香港大手紙創業者、黎智英氏の保釈認める 高裁

黎智英氏(藤本欣也撮影)
黎智英氏(藤本欣也撮影)

【台北=矢板明夫】香港高等法院(高裁)は23日、香港国家安全維持法(国安法)違反と詐欺の罪で起訴され収監中の大手紙、蘋果(ひんか)日報の創業者で、実業家の黎智英(ジミー・ライ)氏の保釈を認めた。保釈金は1000万香港ドル(約1億3千万円)という。

香港メディアによると、黎氏は保釈期間中、毎週3回、警察に出頭しなければならない。警察への出頭と裁判所への出廷以外は自宅からの外出は認められない。外国政府関係者との接触が禁止され、メディアやインターネットを通じての情報発信も禁止された。

黎氏は「創業したメディア集団の事務所を別の関係会社が不正使用した」として詐欺罪で起訴され、3日に収監が決定。11日には「外国勢力と結託して国家の安全を脅かした」として国安法違反の罪でも起訴され、12日に保釈申請が却下されて上訴していた。

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