ドコモが5G使い放題に力 まき餌ahamoから移行狙う
ITジャーナリスト 石川 温
NTTドコモが既存料金プランを改定してきた。
「5Gギガホ プレミア」は従来よりも1000円値下げし、100ギガ(ギガは10億)バイトだった容量制限は無制限に進化した。4Gの「ギガホ プレミア」は従来よりも600円値下げし、容量を30ギガバイトから60ギガバイトに上げている。
既存料金プランの改定に動いたNTTドコモだが、12月3日に発表した「ahamo」に比べるとインパクトが弱く、小粒な内容であるのは否めない。
実際のところ、家族割引の「みんなドコモ割」や固定インターネット回線とのセット割である「ドコモ光セット割」、さらにクレジットカード支払いで割引が適用される「dカードお支払割」などを組み合わせて安価に見せる手法は、以前と何一つ変わっていない。
菅義偉官房長官(当時)からのプレッシャーでNTTドコモが2019年に料金プランを改定した際には、従来とは全く異なる立て付けにしたため、「安くなったのかどうかがさっぱりわからない」という問題が起こった。今回はあえて従来の立て付けを維持し、1000円値下げするという分かりやすさで政府と世間にアピールしたいのだろう。
この発表でNTTドコモを評価できるのは、
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