MSJ量産化凍結の三菱航空機、来年度から従業員9割以上削減

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三菱航空機は米開発拠点も休止する(2018年6月、米ワシントン州モーゼスレイクで)=有光裕撮影
三菱航空機は米開発拠点も休止する(2018年6月、米ワシントン州モーゼスレイクで)=有光裕撮影

 国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発を行っている三菱航空機が、来年度から従業員を9割以上削減することがわかった。従来の2000人規模から200人以下に減らす。余剰となる人員は、親会社である三菱重工業のグループ内に配置転換する。

 北米3か所の開発拠点は、米ワシントン州モーゼスレイク以外の2か所を閉鎖する。モーゼスレイクの飛行試験場も飛行試験は行わず、試験機4機の保守に必要な最小限の人員にとどめる。

 就航に必要になる国土交通省の「型式証明」の取得に必要な作業は継続するが、量産化は早くても2024年度以降になりそうだ。

 国内外の航空会社から約300機を受注しているが、納入の見通しが立っていないため、「お客様と対応を相談している」(三菱航空機)という。

 三菱重工は10月末、MSJの開発について、「いったん立ち止まる」と凍結を発表した。過去3年間で3700億円を投じた開発費は、今後3年間で200億円まで大幅に圧縮する。

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1705258 0 経済 2020/12/16 20:45:00 2020/12/17 01:03:57 2020/12/17 01:03:57 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201216-OYT1I50071-T.jpg?type=thumbnail

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