岸田派が古賀氏を名簿から削除へ 岸田氏「自立」アピール

自民党総裁選・候補者共同記者会見の冒頭、写真撮影に応じる(左から)岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長=9月8日午後、東京・永田町の党本部(春名中撮影)
自民党総裁選・候補者共同記者会見の冒頭、写真撮影に応じる(左から)岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長=9月8日午後、東京・永田町の党本部(春名中撮影)

 自民党の岸田文雄前政調会長率いる岸田派(宏池会、47人)が、近く古賀誠名誉会長の名前を同派の名簿から外すことが9日、分かった。複数の関係者が明らかにした。古賀氏は岸田氏が菅義偉首相に敗れた9月の総裁選後、岸田氏に名誉会長を退任する意向を伝えていた。「ポスト菅」をうかがう岸田氏は、政治の師と仰いできた古賀氏から名実ともに自立したことをアピールしたい考えだ。

 古賀氏は岸田氏に派の会長を引き継いだ平成24年に政界を引退したが、以後も派の議員を物心両面で支えてきた。一方、岸田氏は先の総裁選で、麻生太郎副総理兼財務相から、支援する条件として地元の福岡県で対立する古賀氏との関係を清算するよう求められたが、応じることができなかった経緯がある。

 岸田氏は「(古賀氏との関係は)徐々にフェードアウトしていく」と説明していた。

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