2020年12月3日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日2日(水)はNY市場でドルが反落。欧州市場で104.75円前後まで上昇していた米ドル/円が104.40円前後まで押し戻された他、一時1.2040ドル前後まで弱含んでいたユーロ/米ドルは約2年7カ月ぶりに1.2110ドル台へ反発した。英国の欧州連合(EU)離脱への不透明感が強まる中、ポンド安に端を発したドル高の動きは短時間で解消した格好だ。海外勢のドルに対する戻り売り圧力の強さがうかがえる動きと言えそうで、こうしたドル安の流れに逆らうのは得策ではないだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日3日(木)については、米11月雇用統計の発表を明日4日(金)に控えてドルの下値を追求する動きは抑えられると見るが、上値の重さは払拭できそうにない。米ドル/円は104円台でもみ合う展開が続きそうだ。ただ、土壇場が迫る英国とEUの通商交渉に関するニュース・ヘッドラインには引き続き注意が必要だろう。欧州通貨に対するドルの動きが短期的に米ドル/円の値動きを増幅させる可能性もある。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。