宇都宮市長選 現職の佐藤氏が当確

 任期満了に伴う宇都宮市長選は15日投開票され、無所属現職の佐藤栄一氏(59)=自民推薦=が5選を確実にした。無所属新人で弁護士の須藤博氏(77)=立民、共産、社民推薦=は届かなかった。次世代型路面電車(LRT)整備計画と多選の是非などを争点に現新一騎打ちとなった戦いは、佐藤氏の4期16年の実績が評価され、有権者の広い支持を集めた。当日有権者数は42万6549人だった。

 当確の一報を受けると佐藤氏は「有権者に(主張を)賛同していただいた結果」と喜んだ。公明党県本部の推薦も受けた佐藤氏は、知事選で5選を目指した福田富一氏と連携して組織戦を展開。度重なる災害などに対応してきた4期16年の実績を強調した。

 また、令和4年3月の開業を控えるLRTに関しても都市計画上の重要性を訴えてきた。前回の選挙ではLRT反対派候補に肉薄されたが、今回は手堅く票を集めた。

 野党統一候補の須藤氏は、LRT反対の市民団体とも連携し、街頭演説やミニ集会を展開。LRT計画の凍結などを訴えたが、無党派層への浸透は図れなかった。

(松沢真美)

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