データセンター、陸から海へ シンガポールが挑む
複合企業ケッペル、構想本格化
【シンガポール=谷繭子】シンガポールの政府系複合企業、ケッペル・コーポレーションによる海上データセンター(DC)構想が動き出した。海水を冷却に活用することでエネルギー使用量が陸上型より少ないのが特徴。国土が狭いシンガポールでは用地不足を解消する手段として期待が高い。海上型DCは米国企業も開発を進めており、実用段階になれば各地に広がる可能性がある。
シンガポール東部のロイヤン地区。ここでケッペルはオーストラリアの物流大手、トール・ホールディングスと組み、海上DCの検証