ウィリアム英王子 4月時点で新型コロナ感染か 英BBC報道

 【ロンドン=板東和正】英BBC放送は1日、英王室のウィリアム王子(38)が今年前半、新型コロナウイルスに感染していたと報じた。王室関係者がBBCに明らかにした。王子は父のチャールズ皇太子(71)に次ぐ王位継承順位2位。王子の希望で感染の事実を公表しなかったとみられている。

 BBCによると、王子は今年4月に新型コロナの検査で陽性と判定されたとみられるという。王子は隔離され、王室専属の医師が治療にあたっていた。王子は4月中、電話などで公務をこなしていたという。英大衆紙サンは「王子は国民を心配させたくなかったため、(感染を)秘密にした」との見方を示した。

 王子の感染について、王室側は公式なコメントを発表していない。

 英王室の主要メンバーの新型コロナ感染をめぐっては、王室は3月下旬、チャールズ皇太子が新型コロナに感染したと発表した。

 BBCの王室担当記者は王子の感染が公表されなかった背景について「(王子が)国内の警戒ムードをさらに強める事態を避けたかった可能性がある」と分析した。一方、同担当記者は「王室が(王子らの)プライバシーを保護しようとした」とも述べた。

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