マスク不着用で2年の禁固刑も、エチオピアがコロナ規制罰則強化

マスク不着用で2年の禁固刑も、エチオピアがコロナ規制罰則強化
 エチオピア司法当局は、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための規制に意図的に違反した場合、罰金や、最高2年の禁固刑を言い渡す可能性があると発表した。写真は検査所の医療関係者。3月アジスアベバで撮影(2020年 ロイター/Giulia Paravicini)
[アディスアベバ 22日 ロイター] - エチオピア司法当局は、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための規制に意図的に違反した場合、罰金や、最高2年の禁固刑を言い渡す可能性があると発表した。緊急事態宣言が解除された後、国民の気の緩みが顕著になっていることへの懸念を受けた措置とみられている。
規制では、握手、公共の場でのマスク不着用、テーブルでの3人以上の同席、「成人の歩幅で2歩」(約6フィート)以内への接近を禁止している。
同国は4月に緊急事態を宣言し、9月に解除した。
タデッセ保健相はツイッターで、「いまや、まるでCOVID-19(新型コロナ感染症)がもはや存在しないかのような状況で、国民が注意を払っていない。これは感染拡大につながり、国家に対する脅威をもたらす可能性がある」と投稿した。
保健省の報告によると、同国の累計感染者数は9万1118人、死者は1384人、回復者は4万4506人。
ピークは8月末にかけてとされているが、十分な検査が行われておらず、実態がつかみにくくなっている。
保健省は、過去1週間の死者は少なくとも79人としているが、公式に記録されている死者の数は実際の2%を以下という。

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