ロマチェンコ敗れる! ロペスが3―0判定勝ちでライト級王座4団体統一
プロボクシング世界ライト級王座統一戦 IBF王者 テオフィモ・ロペス 〇判定● WBAスーパー&WBCフランチャイズ&WBO王者 ワシル・ロマチェンコ ( 2020年10月17日 米ネバダ州ラスベガス )
3階級制覇王者ロマチェンコがIBFライト級王座の獲得に失敗し、3つのベルトを一気に失った。パワーのロペスに精度で対抗したが、0―3の判定負け。採点は116―112、119―109、117―111。4団体王座統一に成功した23歳のロペスは16戦全勝(12KO)、プロ2戦目以来の黒星を喫した32歳のロマチェンコは16戦14勝(10KO)2敗。
1回は体格で上回るロペスが前に出てプレッシャーをかけたが、約14カ月ぶりの試合となったロマチェンコは慎重で、ほとんど手を出さずに様子見に徹した。2回中盤にはカウンターの連打をヒットさせたが、3回はロペスもボディーの連打を繰り出し、ガードの上からでも重いパンチを叩きつけた。中盤は手数で上回るロペスに対し、ロマチェンコは手数を増やさずカウンターを徹底した。8回に速い連打を入れ、9回からは手数を増やして攻勢をつくったが、終始ロペスのボディーに苦しみ、主導権を握ったと思われた終盤もロペスの強打に悩まされた。
ロマチェンコは18年5月にホルヘ・リナレス(ベネズエラ、帝拳)にTKO勝ちし、WBA世界ライト級王座を獲得して3階級制覇を達成。同年12月にWBO王座、19年8月にWBC王座を獲得して3団体統一に成功した。WBCは昨年9月の総会でロマチェンコをフランチャイズ王者に認定し、暫定王者だったデビン・ヘイニー(米国)が王者に昇格。WBCはフランチャイズ王座は称号に過ぎないとの見解だったが、ロマチェンコが契約するトップランク社の要求でこの試合にはWBCフランチャイズ王座も懸けられることを認めていた。
▼ロペス 今は感謝しかない。勝てたことには理由がある。判定がどうあれ、これは自分が勝ち取ったもの。真の王者であることに変わりはない。
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