丸紅や関電、関西で水素普及へ協議会
丸紅や関西電力、岩谷産業など11社は4日、「神戸・関西圏水素利活用協議会」を設立した。関西圏における水素の利活用に向けた技術やノウハウを持ち寄り、2025年の事業化に向けて21年度にも実証実験を始める。
協議会では水素の調達から輸送、貯蔵、供給に関わる企業が一体で技術や事業モデルの確立に向けて話し合う。政府は30年に商用規模での展開を基本戦略で掲げている。制度設計に向けて、行政と連携しながら政策への提言も行う。
参加企業はこのほかに大林組、川崎汽船、川崎重工業など。神戸港が水素の荷揚げや貯蔵プラントで実証実験の場となっているほか、関西圏では各社が取り組む水素関連の拠点が集まっている。連携を強化し、水素の本格普及を目指す。
燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素は、次世代エネルギーとして注目されている。サプライチェーン整備など企業の動きが活発になっている。