「買付手数料」の安いものを
投資信託を買う際に、しっかりチェックしておきたい点に、「手数料」があります。この手数料によって、将来手に入れることができる金額が大きく変わってくるので、きちんと理解し、チェックすることが重要です。
投資信託にかかる手数料は主に3つあります。投資信託を買ってから保有するまでの順に見ていきましょう。
まず、投資信託を購入する際にかかる「買付手数料」です。
これは、証券会社や銀行など、販売会社に支払うものです。最近では、この買付手数料の値引き合戦が繰り広げられ、ネット証券を中心に買付手数料がかからない「ノーロード」という投資信託が数多く販売されています。
投資信託は、商品ごとに購入できる金融機関が決まっています。また、同じ商品でも、購入する金融機関や販売チャネルによって買付手数料が違います。
一般的に、証券会社や銀行の窓口で購入するよりも、ネット証券で購入したほうが安くなっています。また、証券会社や銀行でも、インターネット取引であればコストの低い商品を購入することができます。
もう少し、具体的に見ていきましょう。100万円で投資信託を、買付手数料が0%のネット証券と1.1%の銀行で購入するとします。買付手数料がかからないネット証券なら、100万円全額を投資に充てられます。
しかし、銀行の場合、買付手数料が1万1000円かかり、差し引き98万9000円しか投資に充てられません。同じ商品を購入するにしても、最初からこれほどの差が出るのです。
買付手数料は高いもので5%以上する投資信託もありますから、買付手数料はできれば無料、つまりノーロードの投資信託を選ぶといいでしょう。
買付手数料は、投資信託の目論見書を見れば書いてあります。ただ、これはあくまで上限の金額。したがって販売会社によって、変わってきます。「買付手数料はありません」という商品であれば、どこで購入してもかかりません。