米で上場相次ぐSPAC 買収目的の「空箱」、2兆円調達
審査経ず、バブルの懸念も
「空っぽの箱」に詰まった夢――。別の会社を買収することだけを約束した会社が、米国で相次ぎ上場している。投資家はいずれ有望な未公開企業を買収する夢を見て、巨額の資金を投じる。コロナ禍で起きたブームは、米国の資本市場のダイナミズムか、カネ余りのあだ花なのか。
箱だけの会社は「特別買収目的会社(SPAC)」と呼ばれる。上場時には事業の実体を持たず、有望な会社を将来みつけて買収することだけが目的だ。投資...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1372文字