日本郵政、4~6月の純利益42%減
日本郵政が7日発表した2020年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比42%減の787億円だった。新型コロナウイルスの影響で日本郵便の郵便物が減り、国際物流事業の赤字幅も拡大した。ゆうちょ銀行も低金利の継続で運用環境が悪化し、かんぽ生命保険を除く主要子会社の最終減益が響いた。
かんぽ生命は不適切販売問題を受けた営業自粛により、個人保険の新規契約の年換算保険料が前年同期から9割超減った。ただ営業を担う日本郵便に対する販売委託手数料が減り、かんぽ生命の連結最終利益は38%増えた。
日本郵便の国際物流事業は赤字幅が拡大した。オーストラリアの物流子会社トール・ホールディングスのサイバー攻撃被害や豪州経済の一層の悪化が響いた。営業損益は円換算で82億円の赤字となり、前年同期から赤字幅が60億円超広がった。