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九州豪雨

2020年6月、梅雨前線の影響で九州各地が記録的な大雨に見舞われました。被害や復興の状況を伝えます。

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「つかまって」「早く上に」「もう駄目…」 球磨村を濁流が襲った4日未明、何が起きたのか

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4日朝、球磨川の濁流にのまれた橋=熊本県球磨村で2020年7月4日(住民提供)
4日朝、球磨川の濁流にのまれた橋=熊本県球磨村で2020年7月4日(住民提供)

 停滞した梅雨前線による大雨で被害が広がっている九州豪雨は11日、最初の犠牲が出てから1週間になる。熊本県南部の1級河川・球磨川からあふれた濁流にのまれて特別養護老人ホーム「千寿園(せんじゅえん)」の入所者14人が亡くなるなどした同県球磨村では、発生当日の4日未明に何が起きていたのか。

何度も泥水飲み「入所者抱え2、3時間必死だった」――千寿園

 「バリン!」。1級河川の球磨川支流が氾濫し、窓を破って流れ込んできた濁流は室内の椅子や机、ソファなどあらゆる調度品を押し流し、入所者を2階に避難させていた職員や地域住民らを壁に押しつけた。

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