ソフトバンクG、25日に株主総会 米携帯株売却、2兆円規模

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長

 ソフトバンクグループ(SBG)は25日、株主総会を開催する。令和2年3月期決算で約1兆円の最終赤字を計上したが、孫正義会長兼社長は、資産売却や財務改善の状況を説明して株主の理解を求める見通しだ。

 SBGは23日、保有する米携帯大手TモバイルUSの株式について、最大約1億9831万株を売却すると発表した。売却額は未定だが、直近の株価から単純計算すると約210億ドル(約2兆2千億円)規模になる見込みだ。この取引とは別に、Tモバイルの親会社であるドイツテレコムが追加で約1億149万のTモバイル株を買い取る権利も設定した。

 SBGの総会には例年、孫氏と交流できる機会とあって、約2千人が来場するが、今年は新型コロナウイルス対策で会場を社内に設定し来場者を制限、質問もインターネット経由でリアルタイムで受け付ける。

 会場は定員が数十人程度の社内の一室とした。「どうしても会場に来たい」という株主への対応だが、入口に受付などの案内は設けない。登壇者は孫氏を含め全員がリモート参加で、株主は本社を訪れたとしても、孫氏と対面することはできない。

 一方、オンラインでは、会場に出席した場合と同様にリアルタイムで質問や議決権行使ができる。地方在住の投資家など、幅広い株主の参加が期待される。株主以外も動画配信サイトのユーチューブなどで視聴できる。

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