京都市内の主要ホテル客室稼働率

京都市内の主要ホテル客室稼働率

 京都市観光協会がこのほど発表した市内主要ホテルの宿泊状況によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4月の客室稼働率は前年同月比83・8ポイント低下の5・8%と1桁に沈んだ。日本人と外国人を合わせた延べ宿泊客数も95・7%減少し、宿泊需要がほぼ消失した実態が浮かび上がる。


 世界的な流行を受け、多くの国では海外渡航制限などの措置を取っており、外国人延べ宿泊客数は99・7%減。日本人延べ宿泊客数も、緊急事態宣言で企業の出張自粛などが進み、89・7%減だった。
 客室稼働率は3カ月連続で過去最低を更新。2月(54・3%)、3月(30・3%)からさらに大きく落ち込んだ。需要が急減する中、平均客室単価(英ホテルデータサービス会社STR調べ)も54・8%低下した。
 調査は市内の56ホテルを対象に実施した。このうち23施設が4月中に臨時休業しており、13施設は20日間以上休業。稼働率は、休業や営業縮小を加味して算出した。
 同協会は、市内の客室数100室以上のホテル約120施設の臨時休業状況も発表。緊急事態宣言の全国拡大以降急激に増加し、ピーク時(5月13、20日時点)は全体の45・0%に上った。宣言解除後も営業再開に至らない施設は多く、6月9日時点でも22・5%が休業を見込む。