電動ルーフは19秒で脱着可能
ポルシェは2018年デビューの新型911(タイプ992)に、クーペ、カブリオレに続く第3のボディ「タルガ」を追加、5月18日にその全貌を発表した。
電動脱着式のルーフは「991型」同様クロス貼りで、脱着所要時間はわずか19秒という。「991型」同様、タルガ・ボディが設定されるのは、4WDの「タルガ4」と、そのハイパフォーマンス版の「タルガ4S」の2機種のみ。4WDではあるが911ターボへの設定は予定されていない。
3.0リッターの水平対向6気筒ガソリンターボの最高出力および最大トルクは、タルガ4が385ps/6500rpmと450Nm/1950~5000rpm、タルガ4Sが450ps/6500rpmと530Nm/2300~5000rpm。駆動方式は電子制御式4WDで、電子制御式の可変ダンパーシステムである「PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)」を標準装備する。タイヤサイズはタルガ4がフロント235/40ZR19、リア295/35ZR20。タルガ4Sがおなじく245/35ZR20と305/30ZR21。オプションでカーボンセラミック・ブレーキも選べる。
インテリアは、すでに発表済みのクーペ、カブリオレと共通のデザイン。メーターは、ナビゲーションマップも表示可能なインフォメーションディスプレイ付きで。インパネにはインフォテインメント・システムの「PCM(ポルシェコミュニケーションマネージメント)」用の液晶モニター(10.9インチ)が備わる。
新型911タルガの日本導入時期は未定。日本仕様のトランスミッションはデュアルクラッチタイプの8ATのみだが、ハンドル位置は左右どちらも選べるとのことである。
文・稲垣邦康(GQ)