ウォルマート、男性衣料ネット販売のボノボス買収 品ぞろえ充実へ
【ニューヨーク=平野麻理子】米小売業最大手のウォルマート・ストアーズは16日、男性向け衣料品ネット販売のボノボスを3億1000万ドル(約340億円)で買収すると発表した。豊富なデザインのシャツやパンツが人気の同ブランドを傘下に収め、ネット販売の品ぞろえや売り上げを増やす。ウォルマートは今年に入り、靴や洋服のネット通販を次々と買収している。
2007年創業のボノボスはネット小売り専業だが、街中に「ガイドショップ」と呼ぶ試着専門のショールームを積極的に開設するビジネスモデルで知られる。ボノボスの商品はウォルマートが16年に買収した新興ネット通販の「ジェット・ドット・コム」で販売し、ウォルマート本体のサイトでは扱わない。
ウォルマートはボノボス以外にも、今年に入り靴販売のシューバイやスポーツ衣料品のムースジョー、女性衣料品のモドクロスを買収し、ネット企業の買収は4件目。若者や富裕層に人気のあるブランドをそろえ、ネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムや既存の百貨店に品ぞろえで対抗する構えだ。
この日の発表は、アマゾン・ドット・コムが高級スーパーのホールフーズ・マーケット買収を発表したおよそ5分後だった。
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