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アセトアルデヒドがDNA損傷 飲酒ががん引き起こす可能性
毎日新聞
Koya KeizoStrategia Holdings and SOLA Biosciences Founder/CEO, Scientist - New Therapy R&D & Fine Artist
アルコールは、肝臓で、アルコール脱水素酵素やミクロゾームエタノール酸化系により分解されてアセトアルデヒドになり、さらに、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)により、酢酸へと分解されることは良く知られています。特に東アジアでは、ALDH2遺伝子の点突然変異により、酵素の働きが弱い方が多くみられます。対立遺伝子が2本とも弱いホモ欠損型の人は日本人の1割弱もおり、少量の飲酒で血液のアセトアルデヒド濃度が急激に増加して、顔面紅潮、嘔気、頭痛、眠気等を起こします。1本が弱く1本が強いヘテロ欠損型のひとも日本人の3割強もおられます。2本とも強いホモ活性型のひとの約1/16の酵素活性しかなく、アセトアルデヒドが溜まります。アルデヒドが反応性が高く、細胞にアルデヒドを加えれば有害であることは自明です。塩だって、砂糖だって、細胞に加えれば、濃度にもよりますが、有害ですから。アセトアルデヒドがDNAを傷つけているというデータで、癌を引き起こす可能性があるかもしれないということは言えなくも無いでしょうが、そのリスクを、他のデータ等と共にどのように考えておられるのか、どの程度論文に書かれているのか、興味があります。先述のALDH2変異の方々と癌罹患率との関係等のデータも知りたいところです。アセトアルデヒドが溜まりやすい日本人の方が欧米人よりも明確に癌罹患率が高いということは無いですので、そう単純な話では無いと思います。
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