渡辺 裕子

顧客から預かったアート作品を「保管しながら展示する」という逆転の発想、そしてロングテール戦略や緻密な市場分析を通じて、アートを事業にしていくダイナミズムに感銘を受けた取材でした。

家業の継承を期待されて育った5代目がなぜデータセンター事業を興したのか。それが突然変異ではなく、脈々と継がれたDNAだったことがわかります。お父様の一言にしびれます。

2018年のサービス開始から、わずか5年で500万人が登録するスキマバイトアプリ「タイミー」。副業を探す会社員にも人気です。事業立ち上げ、そして「履歴書・面接なし」にこだわった理由。創業者・小川嶺代表にお伺いしました。

500万人が登録するスキマバイトサービス「タイミー」。今年5月には、新たな取り組みとして「初心者が働く居酒屋」をオープン。その背景には、人手不足への強烈な危機感がありました。

多くの地域通貨が生まれては廃れる中、国分寺「ぶんじ」が10年超も続いているのはなぜか。最終回となる本稿では、3つの理由を教えていただきました。お金とはなにか。贈与とはなにか。公共とはなにか。穏やかな語り口から、資本主義の限界と可能性について考えさせられます。

東京・国分寺の「ぶんじ寮」。家賃は月3万円で、家賃の一部は原則として地域通貨で支払うそうです。寮に住む人、まちに暮らす人の交わるリアルな場が生まれていく様子がとにかく面白そうで、うらやましくなる取材でした。

本質的には「特権階級への課税」じゃなくて、「たくさん労働して、たくさん消費して回復して、また労働しましょうね」という資本主義の教義（=労働の再生産）に従わない人への懲罰なんだろうな。 産業革命で家での仕事から工場に出勤させられた労働者たちの消費で20世紀の資本主義は回っていたのだろうし、それが根本から崩れるとすれば、現実的なのはテレワーカーへの税金徴収じゃなくて、エッセンシャルワーカー→企業に雇用されて手厚く還元される、通勤の必要がない労働者→個人事業主へ、みたいな雇用形態の変化ではないかなー。