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【3分理解】赤字でなぜストップ高?3ポイントで読む楽天決算
NewsPicks編集部
S Hideaki製造業 Financial Planning Manager
●EBITDA 確かに投資コスト(償却費)を除いた利益です。 投資という行為は、それによって費用を減らすか、売上を伸ばすか、又はその両方を生み出すためのもの。それらの目的に向けて継続的に行われます。継続的に行われなければならないといった方が正しいかもしれません。 EBITDAは投資によって生じた償却費を費用から除く事で、投資した結果としての事業の純粋な伸長度合いを測ることができる。だから利用される指標です。(償却費は既にキャッシュアウトした費用ですので、教科書にはEBITDAは擬似的なCFを測るためと書かれていたりしますが、これは半分当たってて半分そうじゃないという感じです) なお、減価償却費は本記事だけでなく一般的にも「老朽化で価値が下がる事」と説明されていますが、単純に取得費用の期間配分と捉えた方が自然です。その期間配分を見積もった耐用年数で行うもの。一度にコスト計上してしまってはPLが歪みますから。 ●社債関連 ある程度のリファイナンスの手当てができ、アナリストが「(今後)財務の健全性が確認されれば、楽天自体の格付け改善も期待」とありますが、日本格付(R&I、JCR)はともかく、グローバル格付(Moody’s、S&P)ではまだまだ先でしょう。 格付はあくまで負債(借金)返済能力=信用力を示すものであり、企業の成長力でも資本調達能力でもない。格付は自社の財務基盤だけでなく、自社がコントロールできない外部環境(事業環境、業界リスク等々)も見て判断されます。 一般的に格付の向上と企業の成長戦略(リスクテイク)は相反します。従って、株主にとって高格付が良いかと言えば決してそうでもない。ROEを高めようとするならば、適度な信用力(適度な格付)でレバレッジ(借金)をかけ、少ない資本で大きな利益を上げることが求められる。バランスが大事。 ●楽天の今後(素人見立て) 昨年末くらいに「もし直近の財務危機を乗り切ることができた“なら"、来年後半くらいからジワリと上向いてくる(上向かなくてもその兆候が見え始める)と思います」とコメントしていましたが、その見立てに変わりはありません。
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