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アップル、「iPhoneのタッチ決済」を日本で開始 スマホが店の決済端末に
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
Touch to PayはAppleが決済サービスに乗り出すわけではなく、SquareやAirPAYといった既存の決済サービス会社へiPhoneを簡易決済端末として利用するアプリを開発するためのSDKを提供するものです。
なので決済手数料もキャンペーンもそれぞれの決済サービス会社次第です。
現実には利用シーンが限定され、さらにタッチ決済の規格がTouch to Payが対応するEMV Contactlessで統一されQRコード決済も死屍累々な欧米ならまだしも、FeliCaやQRコード使用の決済サービスも併存する日本ではさらに限られるため、ゲームチェンジャーとまではならないと思います。
なぜ電車内の迷惑行為で「座席の座り方」が1位なのか…「マナーが悪い」と思われる人が無意識にやっていること
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
うれしいタイトル詐欺。ありがちなマナー持論記事かと思いきや、日本の通勤列車の座席幅に関する面白い歴史の解説。「問題は体の幅ではなく肘にある」はなるほど。
「2000年代以降は46cmがスタンダードになり、JIS規格も2015年、46cmに改正された」
国際比較だとどうなんだろうと調べると次のようなPDFが。
https://www.bart.gov/sites/default/files/docs/seatwidthposter.pdf
LA Matroの17インチからサンフランシスコBARTの22インチまで。このPDFにはありませんがロンドンTubeは18インチ(45.72cm)。18~19インチ、46~48cm前後が一般的のようです。日本の通勤列車の座席が国際比較で極端に狭いということは無いようです。
アップルの次なる「UI革新」視線追跡・ジェスチャー入力をMacに搭載も?
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
ちょっと小咄。
大学院生時代に研究室にアイトラッキングカメラが導入されたことがあって、男性の研究員を被検者にしてテストしていた最中に、傍らにいた同僚が悪ふざけをして手元の雑誌にあった少々色っぽいグラビア写真を被検者の前に掲げたんですね。
するとカメラのスクリーンに写し出された被検者の視線は瞬時にその写真に。多少雑誌を上下に移動しても視線は見事に写真を追跡する。それはもう、ビシッと。写真のどこを追跡していたかは、説明が難しい。そしてその視線の動き、テストを見物していた人達が皆で見ていたわけです。
アイトラッキングカメラの応答性と精度に関心する一方で、被検者のなんというか尊厳は大きく傷つけられた。というか、怒られました。視線追跡は有用な技術である一方でその利用には注意が必要と学んだ出来事でした。
というわけで、視線追跡をUIとするのであればプライバシーの問題は避けられないと思います。何らかのカメラを常時ONにする必要があるのがプライバシー的にはなかなか難題ですね。
クールベの裸婦画に赤い塗料で「MeToo」 仏
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
「ルクセンブルク出身のパフォーマンス・アーティスト、デボラ・ドロベルティ氏はAFPに、自身が作戦を立案し、他の2人が実行したと説明」
このド・ロベルティ氏、今回被害にあったクールベ「世界の起源」やマネ「オランピア」などの作品の前で公衆ヌードになるパフォーマンスを実行してきた人です。日本でも何度か報道されているで知られているのでは。
この事件、「世界の起源」がメスのポンピドゥーセンター分館で開催中の特別展に貸し出し中に起きたのですが、その特別展はフランスの精神分析学者ジャック・ラカンをテーマとしたもの。
どうしてラカンの特別展に「世界の起源」が? と思うかもしれませんが、この作品は実はオルセーに譲渡される前はラカンの個人所蔵でした。ですのでこの特別展でも「世界の起源」は彼の思想を探る重要作品として、他の現代アーティストのオマージュ作品と共に展示されていました。
今回の行動はド・ロベルティ氏が立案したと報じられていますが、メタ的にややこしいことに今回事件のあった特別展にはド・ロベルティ氏自身がオルセーに展示中の「世界の起源」の前で実行したパフォーマンスの写真「世界の起源の鏡」も展示されています。
米オープンAI、13日に検索機能発表 グーグルに対抗=関係筋
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
一応ウェブクロール界隈にいたエンジニアとしてコメント。
ウェブ検索機能を実現するにはウェブサイトを巡回してページを取得するクローリングが必要ですが、ここは純技術的な問題に加えてクロールする側される側の対話と紳士協定で成り立っている側面もある世界です。
で、現在のところOpenAIはクロールされる側との対話に概ね失敗しています。現時点でOpenAIのクローラー(GPTBot)は世界のトップ100サイトの4割、トップ1000だと1/3のサイトからbanされています。
https://originality.ai/ai-bot-blocking
理屈としてはbanされたサイトからはフレッシュな情報を得られません。そのためCommon Crawl (CC)という非営利団体がクロールしたデータを利用するか(一時期まではChatGPTの学習にCCのデータが使われていることが公開されていたため現在ではCCのクローラーまでbanされるというもらい事故を受けているのですが・・・)、あるいは孫引きサイトの情報が結果的に取り込まれるなど、利用できるのは鮮度と質に劣る情報となります。
この辺りへの対策として、OpenAIは主要メディアとコンテンツの利用契約を直接結ぶ一方で、検索機能の一般公開がウェブサイト運営側とのパワーバランスの変化に繋がるか注視しています。現在GPTBotをbanしているサイトもOpenAIからのトラフィックが無視出来なくなればbanを解除せざるをえません。
Win-Winとなると良いのですが、現実には生成AIで要約等を生成するサービスではトラフィックがOpenAI内に止まり引用元サイトへのトラフィックの全体はどうしても減少する構図しか思い浮かばないだけに、悩ましいところです。
【鈴木淳也のPay Attention】マイナンバーカードを用いた本人確認とiPhoneへの機能搭載
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
おおお、偽造マイナンバーカードを用いたSIMスワッピングの話題、マイナンバーカードのiPhone対応の話題、その両方について濃い背景事情の解説。必読。
本人確認でのマイナンバーカードの利用ですが、今回問題になった対面での本人確認については本来マイナンバーカードの券面APを用いるべき事例。これは暗証番号は不要で、生年月日など表面に記載された幾つかの数字を入力することでマイナンバーカード表面の記載内容をICチップから電子署名付きで読みとれる。この読み取った内容と署名を検証することでカードが偽造されていない事を確認できる。
ショップの店頭で担当者が券面の数字を手打ちするなり、あるいはスマホで表面を撮影して数字を画像認識で読みとってからICチップを読みとるなど、ソフトバンク程度の大きな事業者であれば対面での厳密な本人確認フローを実装することは可能だと思う。後手には回ったが、この辺りが「詳細は言えないが、システムの変更で対応できると考えている」と述べている点だと思う。
こうしたマイナカードの利用可能なAPの存在や伸びる普及率を考えると、運転免許証などマイナカード以外の公的証明証は本人確認書類としての利用はフェードアウトする、するべき方向なのかなと。
iPhoneのマイナカード対応について背景事情として国際規格との関連や、米国や欧州での取り組みとの比較など、こちらの解説も深い。
Apple、新iPad Proの動画「Crush!」について「的外れだった」と謝罪
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
NPのコメント欄ではこの動画広告に嫌悪感を抱くのは日本人的感覚ではないかというコメントも多かったけど、米国でも俳優などクリエイティブ業界からの批判はあったみたい。
あとクリエイティブ業界を含む様々な仕事が生成AIによって脅かされているという大きな背景があって、今回の動画中でプレス機が既存の創作活動の道具や成果物を押しつぶす光景もその文脈で解釈されて反発を生んだという解説も海外報道では見られた。
https://variety.com/2024/digital/news/apple-ipad-pro-ad-criticism-hugh-grant-1235996294/
https://apnews.com/article/apple-ipad-ad-social-media-reaction-12e7fbd335feb4875d94c31b87379359
(追記)
BBCの報道が欧米での反応と共に、日本からの批判が多いように見えるとも紹介しています。
https://www.bbc.com/news/articles/cld0rxlqgggo.amp
で、この日本特有の背景事情として「付喪神」を挙げているのは流石BBCというか。
Apple apologizes for iPad “Crush” ad that “missed the mark”
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
Appleの新iPad Pro広告動画"Crush"についてAppleのマーケティング担当が「的外れだった」と謝罪。
NPのコメント欄ではこの動画広告に嫌悪感を抱くのは日本人的感覚ではないかというコメントも多かったけど、米国でも俳優などクリエイティブ業界からの批判はあったみたい。
あと俳優や作曲、執筆といったクリエイティブ業界が生成AIによって脅かされているという大きな背景があって、今回の動画中でプレス機が既存の創作活動の道具や成果物を押しつぶす光景もその文脈で解釈されて反発を生んだという解説も海外報道では見られた。
プレス機で破壊される楽器や機材。「酷すぎる」Apple新型iPad Proのプロモーション映像に批判の声
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
動画の最後のナレーション。
"The most powerful iPad ever, is also the thinnest.” (史上最強のiPadはまた、最薄でもあります)
いや、thinnestを言いたいがためにプレス機だとすれば、安直でしょ。動画そのものは小綺麗に撮影されていたところでクリエイティビティとしては30点。やり直し。
ちなみにカラフルなペンキがはじけ飛ぶイメージで思い出したのは、Sony Braviaの名シリーズCM "Colour like no other"。
https://youtu.be/wwO-wo892pI
このCM "Paint" は英グラズゴーの古い集合住宅が取り壊される前に撮影されたものだそうです。
https://www.bbc.com/news/av/uk-scotland-68904037
"Colour like no other"で最も印象深いのは、やはりサンフランシスコで撮影された "Balls" でしょうか。あれ、何故か涙が・・・
https://youtu.be/0_bx8bnCoiU
"Play Doh Rabbits"も大好き。
https://youtu.be/Vewmt97uFVk
そのほかも。
https://youtu.be/Fcnzam_R9c4
https://youtu.be/y0JCc2ugTLQ
https://youtu.be/tQMGe2mxH0M
伝えたいものがクリエイティビティだとすれば、それは例えばこうしたものでしょう。そしてお片付けお疲れさま!
(追記)
Appleのマーケティング担当が動画は的外れだったと謝罪。
https://www.theverge.com/2024/5/9/24153113/apple-ipad-ad-crushing-apology
日本の「報道の自由度」は70位でコンゴ共和国以下!マスコミを萎縮させる諸悪の根源とは - 情報戦の裏側
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
報道自由度指標やこの記事で指摘されているのは構造問題であって、それを変化させるにはミクロな取り組みがマクロな社会のうねりに繋がる必要がある、というのは、例えば昨今のジャニーズ問題の経緯を見ても明らかだと思います。
ミクロがマクロに繋がるには問題が社会に広く優先事項として了解される必要があると思うのですが、構造問題を論じる前にジャーナリストの気概の問題というミクロな事柄として切って捨てられては先は長いなと思います。
指標の数字は目安であって、それで無用なプライドを擽られてランキングの信頼度は云々といった方向に議論が行くのも実に非生産的だなと思います。講評に書かれている指摘が妥当なら、その指摘内容を議論していくだけの話では無いでしょうか。
NORMAL
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